キャリア支援センターを利用した先輩の声

就職活動や進路の選択、キャリア形成など様々なサポートを行っているキャリア支援センターを実際に活用した先輩学生の声をご紹介。
座談会形式の記事で、キャリア支援センター丸ごと活用ガイドに掲載の先輩VOICEをさらに深掘りします!

 

<先輩紹介(2023年度卒業・修了者)>

R・Sさん 法学部4年 内定先:情報通信

I・Wさん(外国人留学生) 国際文化研究科修士2年 内定先:情報通信

K
・Kさん 文学部4年 内定先:国家公務員

H
・Sさん 医学系研究科修士2年 内定先:医薬品メーカー

 

  • いつ頃から就職活動や、その準備を始めましたか?

R・Sさん
学外のAI長期プログラムをきっかけに、学部2年生の秋頃から就活を意識しました。他にも各種セミナーや、3年生春にはインターンシップに参加するなど積極的に情報収集を行い、自分が興味を持てる分野を調べるところから始めましたね。当初は教育関連の仕事を中心に様々な業界を調べており、徐々に情報通信系に絞っていった形でした。

I・Wさん
修士1年生の冬から就活を始めました。学業の忙しさからインターンシップに参加できなかったりと、スケジュール管理の難しさにも焦りながらのスタートでした。求人サイトを見比べたり、就活を一緒にしていた友達と情報交換をしたり、とにかくできるところから準備を進めました。初めは多種多様な業界の情報を収集していましたが、ICTの授業でHTMLを組む面白さに気付き、将来のためにスキルを身につけられる仕事にも繋がると考え、IT関連の業界に絞った就活にシフトしました。

H・Sさん
修士1年生の9月ぐらいから情報収集を始め、本格的にスタートしたのは翌1月ぐらいですね。博士に進むか進路に悩んでいたのもあり、修士1年の間はインターンシップへの応募、翌1月〜2月にかけて早期締め切りのエントリーシートの添削や面接練習という流れで進めていました。志望業界は漠然と製薬関係にしたいと思いながら、他の業界とも比べる形で広く見ていました。

K・Kさん
大学3年生に上がる春休みから就活を視野に入れ始め、情報収集や関連サイトに登録してみました。本腰を入れ始めたのは3年生5月の公務員講座からです。6月頃にはインターンシップの情報収集をして、筆記試験の対策をしながら3年の89月は夏休み期間を利用して実際にインターンシップへ。9月から翌年1月までは、自己分析や面接練習を筆記対策と並行して進めました。3月〜4月から試験の申し込みがスタートし、詰め込みスケジュールが大学4年生の夏頃まで続く感じです。

 

  • 就職活動ではサービスを利用しましたか?また、主な情報源は何を活用していましたか?

R・Sさん
ネットでの情報をメインで参考にしながら、セミナーやインターンシップに参加し、現場での情報も集めていく感じでした。人気の就活サイトに片っ端から登録し、企業研究や対策を同時進行していました。

I・Wさん
ネットの情報を参考にしたり、キャリア支援センター主催のイベントやフェアにも積極的に参加して情報を集めていました。

H・Sさん
就活サイトで検索をかけて企業を調べる他に、学会の雑誌裏の協賛や試薬の裏面を見てメーカー名をチェックし、過去に採用例があるかなども調べましたね。

K・Kさん
民間就活系のサイトには公務員採用の情報が少ないので、省庁ごとのサイトやメーリングリストを欠かさずチェックしていました。キャリア支援センターの情報も調べ、公務員向けセミナーがあると知り、こちらも活用していました。

 

  • 就職活動を進める上で、困ったこと・悩んだことはありましたか?

R・Sさん
就活は正解がないので、うまくいかなかった時にすごく悩みましたね…。客観的に見て原因はどこにあるのかとか。フィードバックがあるわけではないので、選考から外れてしまった時も、やり方があっているのかと不安に思うことも多くて。自分一人で頑張るだけでは答えが見つからないという場面では、キャリア支援センターの個別相談に助けられました。スケジュール管理面でも反省点がありますね。勉強と両立しながらになるので、今思えばインターンや本選考ももっと色々やっておけばよかったかな、と感じる時があります。

I・Wさん
言語面の悩みよりも「日本ではどういった就活方法が主流になっているのか」を知らなかったことですね。そのため、キャリア支援センター発信の情報はとてもためになりました。

H・Sさん
研究との両立が大変でした。時間がない中で就活を頑張るも、一次試験に通らないことが重なる時もあって。就活は基本受けて終わりでフィードバックがないので、どこを直したらよいのかも分からず…。これまでは気になった企業全てにエントリーシートを準備していましたが、時間を作り出すためにも、優先順位の高いところに絞り取り組むように方向転換しました。

K・Kさん
公務員試験は筆記から面接までの期間が長く、長期戦なのが一番大変でした。民間を受けている友達が一足先に内定を得る中で、公務員試験は78月の面接まで気が抜けず、精神面的に疲れてしまうことも。一緒に就活を頑張っている友達と励まし合ったり、キャリア支援センターの先生との雑談でモチベーションを上げたりしていました。

 

  • インターンシップに参加してどうでしたか?

R・Sさん
インターンシップ先の「現場が就活生に求めていること」を肌で感じることができたのは大きな収穫でした。同じ就活仲間と話しをする機会があることや、学生のものの考え方に触れられたのもよかったです。ちなみに、「インターンシップに参加することで本選考に有利になるかも」と感じている就活生も多いと思いますが、実際に体験してみて有利になったという実感はあまりなかったですね。

K・Kさん
学部のHPにインターンシップ募集に関する情報が掲載されていて、参加できるのであれば参加してみたいと思い、興味のある官公庁のインターンシップを2つ経験しました。1つは憧れている先輩が勤めている厚労省、もう1つは現在の内定先です。あまり立ち入る機会のない庁舎の中で、実際に仕事の雰囲気を拝見できた貴重な経験でした。

 

  • 何社にエントリーしましたか?

R・Sさん
IT業界に絞り、自分から申し込んだのは23社です。一斉エントリーでの申し込みで10社いかないぐらいでした。

I・Wさん
私もIT業界に絞ってから1520社にエントリーしました。

H・Sさん
70社にエントリーしました。そのうち一次を通過したのが20社、面接通過が10社、最終まで行ったのが2社でした。

 

  • どのタイミングでキャリア支援センターの存在を知りましたか?

I・Wさん
大学が配信しているメールに、イベントや個別相談のお知らせが届いたのをきっかけに知りました。

R・Sさん
存在はなんとなく知っていました。実際にお世話になったのは就活後半で、悩み行き詰まった後でしたね。もっと早くに活用していたら…と、今では思います。

H・Sさん
博士に進むか就活するか進路に悩んでいて…。インターンシップに申し込んだ時に落ちてしまったことをきっかけに、このままではいけないと相談できるところを探していて辿り着きました。

K・Kさん
大学2年生の時に、大学が配信しているメールやチラシ、サイトきっかけで知りました。一時期進路を教職とで迷っていた時期があり、その時に相談したのが最初だったと思います。

 

  • キャリア支援センターのサービスで、実際に利用したものを教えてください。

I・Wさん
メールや掲示情報での情報収集、オンデマンドのセミナー、キャリア就職フェア(合同企業・団体説明会)です。

R・Sさん
主に個別相談とキャリア就職フェア(合同企業・団体説明会)などのイベント関係ですね。個別相談では、業界選択、自己分析、ESの書き方の相談、面接の振る舞いから全体的な見直しの相談まで、大まかなところからお世話になりました。

H・Sさん
個別相談、インターンシップ応募、キャリア就職フェア(合同企業・団体説明会)、セミナー、エントリーシート添削、面接練習ですね。個別相談では具体的なアドバイスがもらえて、セミナーでは東北大生に特化した内容もあり、ためになりました。

K・Kさん
個別相談、公務員向け説明会、公務員志望向け集団討論ワークショップといったイベントは、とてもありがたかったです。志望先のうち1つがキャリア支援センターでの説明会に来ており、少人数でお話を聞ける場はとても貴重なので、情報収集の面でも助かりました。集団討論ワークショップについて、行政向けの練習の場がなかなかないので、プロの視点からのアドバイスを頂けるだけでなく、本番さながらの雰囲気の中で練習できるのがよかったです。

 

  • キャリア支援センターを利用して、特によかったと感じたものを教えてください。

I・Wさん
キャリア就職フェア(合同企業・団体説明会)ですね。日本の企業を知る最初のきっかけになりました。どのような人材が求められているのか、就職活動の大まかな流れやスケジュール感についても知ることができ、特に参加してよかったと感じています。

R・Sさん
一番は個別相談ですね。自己分析や面接練習など、自分一人では気付けないポイントに対して第三者目線でアドバイスをもらえるのが大きいです。また、自分が今何に悩んでいるのか、不安を言語化することの助けにもなりました。枠が空いていれば、同じ先生を予約することもできるので、自分の課題や改善点を振り返りやすく、効率的に練習が重ねられたと思います。私は就職活動の後半から週に1回ぐらいのペースで活用していました。

K・Kさん
プロの目線でアドバイスがもらえる個別相談です。大学3年生から月に1回、多い時は3回ほど利用しました。先生との対話の中で、文章やエピソードを一緒にブラッシュアップしていただいたり、面接練習では目的に合わせ違う先生にお願いしたりしていました。前回の振り返りをふまえた練習の時は同じ先生、本番さながらの雰囲気で練習したい時は今までお願いしたことのない先生へ、という感じです。複数の先生からアドバイスをもらうことのメリットは、自分の様々な面を見てもらえることですね。面接は評価の視点に個人差があるため、改善ポイントや、よりよい自分の魅せ方に関して多様なアドバイスがもらえ、面接に挑む上でとても参考になりました。

H・Sさん
個別相談ですね。看護師免許を取ってからの入学で5浪していた経緯があり、そういった状況にも詳しい先生からの具体的なサポートがありがたかったです。自分の背景や興味のあることをプラスに活かせるアドバイスや、明日から直ぐに実践できるお話まで幅広く相談にのってもらいました。オンラインと対面どちらも利用しましたが、面接系はオンライン、添削系は対面の方がタイムラグが少なくやりやすかったです。エントリーシート作成で特にためになったアドバイスは、「成果比べをしない」です。なんで取り組もうと思ったのか、それをどう進めたのかを考えようとアドバイスをもらい、格段に書きやすくなりました。

 

  • 現在の内定先を選んだきっかけ、入社の決め手をお聞かせください。

I・Wさん
希望していた業界で、自分の求めていた軸と合う会社に内定をいただくことができました。社風や挑戦的な環境にも魅力を感じましたし、面接時に感じた社員の人間性や雰囲気のよさが決め手になりました。

R・Sさん
業務支援ができる仕事がしたいという軸で就活をしており、結果的に将来のキャリアに繋がるスキルが身につけられ、安定と堅実さがある環境のある希望の会社に内定をいただきました。当初は教育業界にプロダクトを作る会社がいいと思い就活をしていましたが、就活を進める中で「自分が本当に興味のある分野はなんだろう?」と疑うように。教育業界でこの先何十年も頑張れるのか自信を持てなくなったんです。そこで、教育にこだわらず、自分がやりたいと思っていた業務支援ができる仕事という軸をブラさずに就活を進める中で、キャリア支援センターのキャリア就職フェア(合同企業・団体説明会)に来ていた企業とやりたいことがマッチングし、入社を決めました。

K・Kさん
地元の東京に戻るか迷いもありましたが、夏のインターンシップで感じた職場の雰囲気が魅力的で忘れられず、その経験をベースに今の内定先に決めました。

 

  • 就職活動を振り返り「もっとこうしておけばよかった」と感じることはありましたか?

R・Sさん
もっと早いタイミングでキャリア支援センターに相談に来ていればよかったですね。自分の強みに気付けていなかった時も「それはリーダーシップとも言えるんじゃない?」など、俯瞰的な視点でアドバイスがもらえるのは、とても助けになりました。

H・Sさん
時間がないことに焦り、たくさんの企業へエントリーしていたけれど、初めからある程度絞って進めればよかったと感じます。軸をしっかり決めていれば、余計なエントリーシートに時間を割かずに勉強に集中できたかも、と思います。他の内定者たちの話しも聞くと、だいたい20社ほどにしぼっている様子でしたね。

K・Kさん
筆記と面接、どちらかに偏りすぎると精神的にも不安定になりやすいので、両立できるような見通しと計画をしっかり立てていればよかったと思いました。

 

  • これから就職活動をスタートする後輩へアドバイスをお願いします。

I・Wさん
日本で就活をしようと決めたら早めに動き出してほしいですね。早めにスタートできれば、全体のスケジュールも立てやすくなりますよ!インターンシップなどにも積極的に参加して、様々な経験ができた方がいいと思います。準備がとにかく大切です。

R・Sさん
就活は長期戦なので、落ち込んだり不安を感じる期間も長いです。しかし必要以上に落ち込む必要はないと伝えたいです。早めに準備して適切に動けていたとしても、相性で落ちることもあります。一般論では片付けられない場面にもぶつかったりすると思います。そんな時は、「何を聞けばいいのか分からない」という漠然とした悩みでも、早めに相談するというのが効果的だったので、キャリア支援センターへ足を運んでみるのがオススメですよ。

H・Sさん
色々情報収集をしていくと、企業のことを知っているようで知らなかったと気付きます。そのため、早めに動くのは大切だなと感じました。業界を決める際は、自分が漠然と抱いているイメージで絞るのではなく、具体的なイメージを持って広く探していくことが大事です。オリジナルばかりで進むと躓いた時に修正が難しい場合もあるので、迷ったらプロに相談してみましょう!

K・Kさん
勉強ばかりに集中しすぎず、色々な人・職員さんに会ってお話をしてみてほしいですね。公務員を目指していると試験の方に重きを置きがちになりますが、インターンシップなどを通して職員さんの様子を見聞きすることで、働くイメージを具体的に持つことができましたし、モチベーションにもなりました。自分の進路を決めるにあたって、外に出て人との繋がりを大切にしてほしいと思いますね。